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■あなたが蒔いたように……
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As you sow, so we shall you reap.
「あなたが種を蒔いたように、あなたはそれを刈らねばならない」。イギリスの教育格言。つまり因果応報ということか。子育てについて言えば、ほとんどの親は、子どもに何か問題が起きると、「子どもをなおそう」とする。しかしなおすべきは、子どものほうではなく、親のほうである。そういう視点から、子どもの問題を見つめなおしてみる。 |
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■引いて、発(はな)たず
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孟子(紀元前3世紀ごろの、中国の思想家。著書『孟子』は、儒学の経典のひとつとされる)が残した言葉である。子どもに矢の射り方を教えるときは、矢の引き方までは教える。しかし、その矢を放つところまでは見せてはいけないという意味。教育といっても、やりすぎはよくない。たとえば手取り、足取り教える教育法がある。一見、親切な指導法に見えるかもしれないが、かえって子どものためにならない。 |
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■子どもは人の父
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The Child is Father of the Man. 「子どもは人の父」、イギリスのワーズワースの詩の一節である。子どもが成長し、やがておとなになっていくのを見ていると、この感を強くする。つまり、子どもは、人の父、と。子育てというのは、子どもを育てることではない。子どもに、子育ての仕方を見せておく。見本を見せておく。「あなたが親になったら、こういうふうに、子どもを育てるのですよ」と。それが子育て。 |
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■食欲のないときに……
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『食欲がないときに食べれば、健康をそこなうように、意欲をともなわない勉強は、記憶をそこない、また記憶されない』。Studying without an inquiring desire will be not retained in ones' memory. レオナルド・ダ・ビンチ(1452〜1519)の言葉である。子どもの学習指導の常識と言ってもよい。日本では教育というと、「教え育てる」が基本になっているが、それは昔の話。子どもから意欲を引き出し、それをじょうずに育てる。あとは子ども自身がもつ「力」に任せればよい。 |
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■忠告は密かに……
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Give advice secretly, and praise children openly. 「忠告は密かに、賞賛はおおやけに」。古代ローマの劇作家、シルスの言葉である。子どもを叱ったり、子どもの名誉をキズつけるような行為は、だれもいないところでせよ。しかし子どもをほめるときは、みなの前でせよ、という意味である。子育ての行動規範のひとつとして覚えておくとよい。 |
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■教育の秘法
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あのエマーソン(アメリカの詩人、思想家、1803〜1882)は、こう書いている。『教育に秘法があるとするなら、それは生活を尊重することである』と。欧米では、「自立したよき家庭人」を育てるのが、教育の柱になっている。とくにアメリカでは、デューイの時代から、より実用的なことを教えるのが、教育の柱になっている。生活に根ざさない教育は、そも役に立たない。生活を尊重してこそ、そこに真の教育があるというわけである。 |
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■かわいくば……
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『かわいくば、五つ数えて三つほめ、二つ叱って良き人となせ』(二宮尊徳、江戸時代後期の農政家、1787〜1856)と。「子どもがかわいいと思ったら、叱るときでも、一呼吸おいて、まずよいところを三つみつけて、それをほめる。そしてそのあと、二つくらいの割合で、叱れ」という意味。子どもをほめる、子どもを叱る……。それは家庭教育の要(かなめ)と言ってもよい。 |
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■最初に受けた印象が……
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First impressions are most lasting. イギリスの教育格言。つまりものごとは、第一印象が大切ということ。とくに子どもの教育では、そうである。その第一印象で、すべてが決まるといっても、過言ではない。だから子育てをしていて、「はじめの一歩」を感じたときは、とくに慎重に! コツは、叱らない、おどさない。「小学校はきびしいのよ」「先生はこわいわよ」と教えたため、学校へ行きたがらなくなる子どもは少なくない。 |
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■玉、磨かざれば……
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『玉、磨かざれば、器(うつわ)ならず。人、学ばざれば、道知らず』(礼記、中国五経の一つ)。脳の健康は、肉体の健康と似ている。究極の健康法などというものはない。同じように、究極の思想などというものはない。運動を怠ったら、その日から、健康はくだり坂に向かう。同じように考えることを怠ったら、その日から、脳は老化する。人は、日々に研鑽(けんさん)してこそ、人でありえる。学ばない人、考えない人は、それだけで、大切な人生を無駄にしていると言える。 |
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■馬を水場に……
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A man may lead a horse to the water, but he cannot make it drink.
「馬を水場に連れて行くことはできても、その馬に水を飲ませることはできない」。イギリスの教育格言である。子どもを伸ばす最大の秘訣は、まず楽しませること。楽しむことによって、自発的行動(オペラント)が生まれ、それが強化の原理となって、子どもを伸ばす(スキナー)。しかし無理は禁物。無理をしても、意味がない。それがこの格言の意味ということになる。 |
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■ビロードのクッションより……
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It is better to sit on a pumpkin in the field rather than to sit on the soft velvet cushion of the palace.
『ビロードのクッションより、カボチャの上に座っているほうがよい』(ソロー、アメリカの随筆家、1812〜1862)。子どもにとって家庭とは、すべからく、カボチャのようでなくてはならない。子どももある程度の年齢になったら、家庭は、しつけの場から、心を癒す、憩いの場となる。またそうでなくては、いけない。 |
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■教育は母のひざに始まり……
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●教育は、母のひざに始まり……
I・バロー(17世紀のイギリスの数学者)は、こう言っている。「Education starts in mother's lap and what children hear in those days will form their character.
(教育は母のひざに始まり、幼年時代に伝え聞くすべての言葉が、性格を形成する)」と。この時期、母親の子どもへの影響は、絶対的なものであり、絶大である。母親が、子どもの方向性のすべてを決定づけると言っても過言ではない。子どもの教育は、子どもをひざに抱いたときから始まると、バローは言っている。 |
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※さがしものができない子ども
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さがしものができない子どもがいる。何かをさがさせると、すぐパニック状態になってしまう。かんしゃく発作を引き起こすこともある。……というより、かんしゃく発作を引き起こしやすい子どもは、さがしものが苦手。頭の中が混乱状態になったとたん、イライラが増幅する。そんなわけで、静かにものをさがすことができない。 |
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※整理ができない子ども
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カバンなど、持ち物の中を見れば、わかる。いくら注意しても、カバンの中は、ゴチャゴチャ。大切なものの、そうでないものもない。古いテスト用紙の間に、学校からの連絡表がはさまっていたりする。見た感じ、まるでゴミ箱のよう。ときどきいっしょにカバンの中を整理するが、効果は一時的。 |
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