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●子どもには、ウソをつかない
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子どもには、ウソをつかない。これは親子関係を守るための、最後の砦(とりで)と考えてよい。もしウソをつきたくなかったら、だまっていればよい。飾ったり、見栄をはったりしてもいけない。ありのままを、すなおに見せておく。あとの判断は、子どもに任せればよい。 |
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●ウソはていねいにつぶす
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子どもは、よくウソをつく。いろいろなウソがあるが、その中でも、空想したことを、あたかも本当のことのように話す子どもがいる。空想的虚言(妄想的虚言)というのが、それ。はげしい親の過干渉が日常化すると、子どもは、この空想的虚言を口にするようになる。そういうとき親は、子どもをはげしく叱ったりするが、反省すべきは、むしろ親のほうである。こうしたウソは、ていねいに、つぶす。言うべきことは言いながら、あとは時間を待つ。 |
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○計算力と「数」の力
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子どもにとって、計算力と、「数」の力は、別のものと考えてよい。たとえば(3+4=7)は、計算力があればできる。しかし「7は、5と□」という問題は、計算力だけでは、カバーできない。ほかに「3と□で、6」「□は、3と4」など。小学1年生の問題だが、それができる子どもは、スラスラとできる。しかしできない子どもは、何度説明しても、できない。それがここでいう「数」の力ということになる。 |
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○「遊び」を大切に
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自動車のハンドルでも、「遊び」があるから、運転できる。その「遊び」がなく、ギスギスだったら、運転できない。子どもの勉強も、その運転に似ている。多くの親たちは、「勉強」というと、机に向かって黙々とするものだという偏見と誤解をもっている。しかしそれは大学の研究者のような人がする勉強であって、少なくとも、子どもの勉強ではない。小学校の低学年児だったら、30分机に向かって座って、10分、勉強らしきことをすれば、よしとする。 |
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○リズムをつかむ
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子ども自身がもつ、学習のリズムは、みな、ちがう。数分きざみに、騒いだり、しゃべったりする子どももいれば、5分くらい静かに作業したあと、1〜2分、休んだりする。勉強にとりかかるまでに、10分以上かかる子どももいれば、すぐ、勉強に入れる子どもいる。大切なことは、それぞれのリズムに合わせて、指導するということ。とくに子どもが小さいうちは、そうする。 |
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○ミスは、大目に
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たとえば20問、計算問題をする。そのとき、1、2問くらいなら、まちがっていても、何も言わない。「よくがんばったね」と、ねぎらう。そして大きな丸を描いてすます。とくに子どもが、懸命にしたときは、そうする。正解よりも、この時期大切なのは、達成感。その達成感が、子どもを伸ばす。こまごまとした神経質な指導は、一見、親切に見えるが、かえって子どもの伸びる芽をつんでしまうこともあるので注意する。 |
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○テーマは、ひとつ
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子どもに何かを教えようとするときは、いつも、テーマは、一つにする。あれこれ、同時に指示を与えても、意味がないばかりか、かえって、「二兎を追うもの、一兎……」ということになりかねない。たとえば作文練習のときは、作文の内容だけを見て、文字のまちがいなどは、無視する。作文の内容だけを見て、判断する。 |
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○子どもを伸ばすのは、子ども
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子どもを伸ばすのは、子ども。しかしその子どもをつぶすのも、これまた子ども。とても残念なことだが、「質」のよい子どももいれば、そうでない子どももいる。質がよいというのは、おだやかで、知性的。自己管理能力もしっかりしていて、もの静か。そういう子どもは、そういう子どもどうし集まる傾向がある。で、もしあなたの子どもが、そういう子どもであれば、努力して、そういう子どもどうしが集まれるような環境をつくってやるとよい。あなたの子どもは、さらに伸びる。 |
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○サエをのばす
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子どもが、「アレッ」と思うようなヒラメキを示したときは、すかさず、それをほめて、伸ばす。この時期、あとあと子どもほど、思考が柔軟で、臨機応変に、ものごとに対処できる。趣味も多く、多芸多才。興味の範囲は広く、何か新しいことを見せると、「やる!」「やりたい!」と食いついてくる。この時期、することと言えば、テレビゲームだけ。友だちも少ないというのは、子どもにとっては、望ましいことではない。 |
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○一歩手前で、やめる
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子どもが30分ほど、勉強しそうだったら、20分くらいのところで、やめる。ワークを10ページくらいしそうだったら、7〜8ページくらいのところで、やめる。子どもを伸ばすコツは、無理をしない。強制をしない。もしあなたが、「子どもというのは、しぼればしぼるほど伸びる」とか、「子どもの勉強には、きびしさが必要」と考えているなら、それは、とんでもない誤解。どこかの総本山での、小僧教育ならともかくも、今は、そういう時代ではない。 |
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○バカなフリをして伸ばす
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おとなは、決して、おとなの優位性を子どもに、見せつけてはいけない。押しつけてはいけない。子どもにとって、最大の喜びは、父親や、母親を、何かのことで、負かすことである。親の立場でいえば、子どもに負けることを、恥じることはない。反対に、ときには、バカな親のフリをして、子どもに自信をもたせる。「こんな親では、アテにできない」と子どもが思うようになったら、しめたもの。 |
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○集中力も力のうち
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よく、「うちの子は、集中力がありません。集中力をつけるには、どうしたらいいでしょうか」という質問をもらう。しかし集中力も、「力」のうち。頭をよくする方法が、そんなにないように、集中力をつける方法というのも、それほど、ない。あれば、私が知りたいくらいである。ただ指導のし方によって、子どもを、ぐいぐいとこちらのペースに引きこんでいくことはできる。しかし集中力のある・なしは、子どもの問題ではなく、指導する側の問題ということになる。 |
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○一貫性
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内容がどうであれ、よき親と、そうでない親のちがいといえば、一貫性のある、なしで、決まる。権威主義的なら権威主義的でもかまわない。(本当は、そうでないほうがよいが……。)親にその一貫性があれば、やがて子どものほうが、それに合わせる。私の叔父の中には、権威主義のかたまりのような人がいた。しかし私は、その叔父は叔父として、認めることで、良好な人間関係をつくることができた。それなりに尊敬もしている。子どもの前では、いつも、同じ親であること。それが子どもの心に、大きな安定感を与える。 |
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☆上下意識は、親子にキレツを入れる
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「親が上、子ガ下」という上下意識は、親子の間に、キレツを入れる。「上」の者にとっては、居心地のよい世界かもしれないが、「下」の者にとっては、そうでない。言いたいことも言えない、したいこともできないというのは、親子の間では、あってはならないこと。親はいつも子どもの友として、横に立つ。そういう姿勢が、良好な親子関係を育てる。 |
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