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●強化の原理
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子どもが、何かの行動をしたとする。そのとき、その行動について、何か、よいことが起きたとする。ほめられるとか、ほうびがもらえるとか。あるいは心地よい感覚に包まれるとか。そういう何かよいことが起こるたびに、その行動は、ますます強化される。これを「強化の原理」という。子どもの能力をのばすための大鉄則ということになる。 |
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●弱化の原理
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強化の原理に対して、弱化の原理がある。何か、行動をしたとき、つまずいたり、失敗したり、叱られたりすると、子どもは、やる気をなくしたり、今度は、その行動を避けるようになる。これを弱化の原理という。子どもにもよるし、ケースにもよるが、一度弱化の原理が働くようになると、学習効果が、著しく落ちるようになる。 |
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●内面化
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子どもは成長とともに、身長がのび、体重が増加する。これを外面化というのに対して、心の発達を、内面化という。その内面化は、(1)他者との共鳴性(自己中心性からの脱却)、(2)自己管理能力、(3)良好な人間関係をみるとよい(EQ論)。ほかに道徳規範や倫理観の発達、社会規範や、善悪の判断力などを、ふくめる。心理学の世界では、こうした発達を総称して、「しつけ」という。 |
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●子どもの意欲
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子どもは、親、とくに母親の意欲を見ながら、自分の意欲を育てる。一般論として、意欲的な母親の子どもは、意欲的になる。そうでない母親の子どもは、そうでない。ただし、母親が意欲的過ぎるのも、よくない。昔から、『ハリキリママのションボリ息子』と言われる。とくに子どもに対しては、ほどよい親であることが望ましい。任すところは子どもに任せ、一歩退きながら、暖かい無視を繰りかえす。それが子育てのコツということになる。 |
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●ほどよい目標
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過負担、過剰期待ほど、子どもを苦しめるものはない。そればかりではない。自信喪失から、やる気をなくしてしまうこともある。仮に一時的にうまくいっても、オーバーヒート現象(燃え尽き症候群、荷卸し症候群)に襲われることもある。子どもにとって重要なことは、達成感。ある程度がんばったところで、「できた!」という喜びが、子どもを伸ばす。子どもには、ほどよい目標をもたせるようにする。 |
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●子どもの恐怖症
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恐怖症といっても、内容は、さまざま。対人恐怖症、赤面恐怖症、視線恐怖症、体臭恐怖症、醜形恐怖症、吃音恐怖症、動物恐怖症、広場恐怖症、不潔恐怖症、高所恐怖症、暗所恐怖症、閉所恐怖症、仮面恐怖症、先端恐怖症、水恐怖症、火恐怖症、被毒恐怖症、食事恐怖症などがある。子どもの立場になって、子どもの視線で考えること。「気のせいだ」式の強引な押しつけは、かえって症状を悪くするので注意。 |
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●子どもの肥満度
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児童期の肥満度は、(実測体重Kg)÷(実測身長cmの3乗)×10の7乗で計算する。この計算式で、値が160以上を、肥満児という(ローレル指数計算法)。もっと簡単に見る方法としては、手の甲を上にして、指先を、ぐいと上にそらせてみる。そのとき、指のつけねに腱が現れるが、この腱の部分にくぼみが現れるようになったら、肥満の初期症状とみる。この方法は、満5歳児〜の肥満度をみるには、たいへん便利。 |
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●チック
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欲求不満など、慢性的にストレスが蓄積すると、子どもは、さまざまな神経症的症状を示す。たとえば爪かみ、指しゃぶり、夜尿、潔癖症、手洗いグセなど。チックもその一つ。こうした症状を総称して、神経性習癖という。このチックは、首から上に出ることが多く、「おかしな行動をする」と感じたら、このチックをうたがってみる。原因の多くは、神経質で、気が抜けない家庭環境にあるとみて、猛省する。 |
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●子どもの姿は正確に
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あなたの子どもに、あなたはどのようなイメージをもっているだろうか。中には、問題があるのに、「問題はない」と思いこんでいる親がいる。反対に、問題がないのに、「問題がある」と思いこんでいる親もいる。子どもの姿を正確にとらえるのは、たいへんむずかしい。子どもの概念と、現実の子どもの間のギャップが大きければ大きいほど、親子の関係はギクシャクしたものになりやすい。 |
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●聞きじょうずになる
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子どもの姿を正確にとらえるためには、聞きじょうずになること。自分の子どもでも、他人の子どもと思い、一歩退いて見るようにする。教師でも話しにくい親というのは、子どものことになると、すぐカリカリするタイプ。何か言おうとすると、「うちでは問題はありません」「塾では、しかkりとやっています」と反論する。しかしそう反論されると、「どうぞ、ご勝手に」となる。 |
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●自己愛者は、注意
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自己中心性が肥大化すると、自己愛者になる。完ぺき主義で、他人の批判を許さない。すべてを自分(あるいは自分の子ども)中心に考えるようになる。こうなると、子育ては、独善化する。他人の批評に耳を傾けなくなるからである。子育てじょうずな親というのは、ものごとに謙虚である。その謙虚さが、心に風穴をあける。まずいのは、「自分は正しい」と思いこんで、他人の意見を聞かないこと。 |
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●非行を防ぐ鉄則
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(したいこと)と(していること)が一致しているとき、子どもの心は、安定する。しかし(したいこと)と(していること)が一致していないと、子どもの心は、急速に不安定化する。非行の多くは、こうして始まる。そこで重要なことは、いつも、(子どものしたいこと)に静かに耳を傾けて、それを(していること)に結びつけていく。これを心理学の世界でも、自我の同一性(アイデンテンティ)と呼ぶ。 |
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●善行は日常から
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あなたの子どもを善人にしたいなら、日常的な、ごくささいなことから、約束やルールを守る姿を、子どもに見せておく。そういう積み重ねが、あなたの子どもを善人にする。つまり日々の積み重ねが、月々の積み重ねとなり、それが年々、積もって、その人の人格となる。あなたが、平気で空き缶をポイ捨てしていおいて、あなたの子どもに「いい子になれ」は、ない。 |
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●シャドウをつくらない
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あなたが仮面をかぶればかぶるほど、あなたの背後に、その正反対のシャドウ(影)ができる。子どもというのは、そのシャドウをそのまま受けついでしまう。よく例に出されるのが、佐木隆三の『復讐するは、我にあり』である。敬虔な牧師の息子が、殺人鬼になるという小説である。緒方拳の主演で、映画にもなった。父親は牧師をしながら、息子の嫁と不倫関係になる。そうしたシャドウが、その息子を殺人鬼にしたとも考えられなくはない。 |
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