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○たがいを批判しない
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子どもどうしの悪口を、決して言わない。聞かない。聞いても、判断しない。たとえば兄に何か問題があっても、それを絶対に(絶対に)、弟に告げ口してはいけない。告げ口した段階で、あなたと兄の関係は、壊れる。反対に兄が弟のことで、何か告げ口をしても、あなたは聞くだけ。決して相づちを打ったり、いっしょになって、兄を批判してはいけない。 |
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○得意面をさらに伸ばす
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子どもを伸ばすコツは、得意面をさらに伸ばし、不得意面については、目を閉じること。たとえば受験生でも、得意な英語を伸ばしていると、不得意だった数学も、つられるように伸び始めるということがよくある。「うちの子は、運動が苦手だから、体操教室へ……」という発想は、そもそも、その原点からまちがっている。子どもは(いやがる)→(ますます不得意になる)の悪循環を繰りかえすようになる。 |
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○悪循環を感じたら、手を引く
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子育てをしていて、どこかで悪循環を感じたら、すかさず、その問題から、手を引く。あきらめて、忘れる。あるいはほかの面に、関心を移す。「まだ、何とかなる」「そんなハズはない」と親ががんばればがんばるほど、話が、おかしくなる。深みにはまる。が、それだけではない。一度、この悪循環に入ると。それまで得意であった分野にまで、悪影響をおよぼすようになる。自信喪失から、自己否定に走ることもある。 |
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○子どもはほめて伸ばす
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『叱るときは、陰で。ほめるときは、みなの前で』は、幼児教育の大鉄則。もっとはっきり言えば、子どもは、ほめて伸ばす。仮にたどたどしい、読みにくい文字を書いたとしても、「ほほう、字がじょうずになったね」と。こうした前向きの強化が、子どもを伸ばす。この時期、子どもは、ややうぬぼれ気味のほうが、あとあと、よく伸びる。「ぼくはできる」「私はすばらしい」という自信が、子どもを伸ばす原動力になる。 |
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○孤立感と劣等感に注意
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家族からの孤立、友だちからの孤立など。子どもが孤立する様子を見せたら、要注意。「ぼくはダメだ」式の劣等感を見せたときも、要注意。この二つがからむと、子どものものの考え方は、急速に暗く、ゆがんでくる。外から見ると、「何を考えているかわからない」というようになれば、子どもの心は、かなり危険な状態に入ったとみてよい。家庭教育のあり方を、猛省する。 |
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○すなおな子ども
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従順で、親の言うことをハイハイと聞く子どもを、すなおな子どもというのではない。幼児教育の世界で、「すなおな子ども」というときは、心(情意)と、表情が一致している子どもをいう。感情表出がすなおにできる。うれしいときは、顔満面にその喜びをたたえるなど。反対にその子どもにやさしくしてあげると、そのやさしさが、スーッと子どもの心の中に、しみこんでいく感じがする。そういう子どもを、すなおな子どもという。 |
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○自己意識を育てる
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乳幼児期に、何らかの問題があったとする。しかしそうした問題に直面したとき、大切なことは、そうした問題にどう対処するかではなく、どうしたら、こじらせないか、である。たとえばADHD児にしても、その症状が現れてくると、たいていの親は、混乱状態になる。しかし子どもの自己意識が育ってくると、子どもは、自らをコントロールするようになる。そして見た目には、症状はわからなくなる。無理をすれば、症状はこじれる。そして一度、こじれると、その分だけ、立ちなおりが遅れる。 |
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○まず自分を疑う
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子どもに問題があるとわかると、親は、子どもをなおそうとする。しかしそういう視点では、子どもは、なおらない。たとえばよくある例は、親の過干渉、過関心で、子どもが萎縮してしまったようなばあい。親は「どうしてうちの子は、ハキハキしないのでしょう」と言う。そして子どもに向かっては、「どうしてあなたは、大きな声で返事ができないの!」と叱る。しかし原因は、親自身にある。それに気づかないかぎり、子どもは、なおらない |
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○「やればできるはず」は、禁句
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たいていの親は、「うちの子は、やればできるはず」と思う。しかしそう思ったら、すかさず、「やってここまで」と思いなおす。何がそうかといって、親の過関心、過負担、過剰期待ほど、子どもを苦しめるものはない。それだけではない。かえって子どもの伸びる芽をつんでしまう。そこで子どもには、こう言う。「あなたは、よくがんばっているわよ。TAKE IT EASY!(気を楽にしてね)」と。 |
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○子育ては本能ではなく学習
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だれしも、「頭の中では、わかっているのですが、ついその場になると……」と言います。子育てというのは、もともと、そういうものです。そこでいつも同じようなパターンで、同じような失敗をするときは、(1)あなた自身の過去を冷静に見つめてみる。(2)何か(わだかまり)や(こだわり)があれば、まず、それに気づくことです。あとは時間が解決してくれます。 |
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○子育ては世代連鎖する
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子育ては、世代を超えて、親から子へと、よいことも、悪いことも、そのまま連鎖します。またそういう部分が、ほとんどだということです。そういう意味で、「子育ては本能ではなく、学習によるもの」と考えます。つまり親は子育てをしながら、実は、自分が受けた子育てを、無意識のうちに繰りかえしているだけだということです。そこで重要なことは、悪い子育ては、つぎの世代に、残さないということ。 |
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○子育ては見本を見せる
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子育ての重要な点は、子どもを育てるのではなく、子育てのし方の見本を、子どもに見せるということです。見せるだけでは、足りません。包みます。幸福な家庭というのは、こういうものだ。夫婦というのは、こういうものだ。家族というのは、こういうものだ、とです。そういう(学習)があって、子どもは、親になったとき、はじめて、自分で子育てが自然な形でできるようになります。 |
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○子どもに優位性を見せつけない
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子どもに、勝とうと思わないこと。つまり親の優位性を見せつけないこと。どうせ相手にしてもしかたないし、本気で相手にしてはいけません。ときに親は、わざと負けて見せたり、バカなフリをして、子どもに自信をもたせます。適当なところで、親のほうが、手を引きます。「こんなバカな親など、アテにならないぞ」と子どもが思えば、しめたものです。 |
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○子育ては重労働
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子育ては、もともと重労働です。そういう前提で、します。自分だけが苦しんでいるとか、おかしいとか、子どもに問題があるなどと、考えてはいけません。しかしここが重要ですが、そういう(苦しみ)をとおして、親は、ただの親から、真の親へと成長するのですよ。そのことは、子育てが終わってみると、よくわかります。子育ての苦労が、それまで見えなかった、新しい世界を親に見せてくれます。どうか、お楽しみに! |
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