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●達成感が子どもを伸ばす
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「ヤッター!」という達成感が、子どもを伸ばす。そんなわけで子どもが幼児のうちは、(できる・できない)という視点ではなく、(がんばってやった・やらない)という視点で子どもを見る。たとえまちがっていても、あるいは不十分であっても、子どもががんばってしたようなら、「よくやったわね」とほめて終わる。こまごまとした神経質な指導は、子どもをつぶす。 |
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●子どもは、下から見る
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子育てで行きづまったら、子どもは、下から見る。「下を見ろ」ではない。「下から見る」。今、ここに生きているという原点から見る。そうすると、すべての問題が解決する。昔の人は、こう言った。『上見て、キリなし。下見て、キリなし』と。つまり上ばかり見ていると、人間の欲望には、際限がなく、いつまでたっても、安穏とした世界はやってこない。しかし生きているという原点から見ると、とたんに、すべての世界が平和になる。子育ても、また同じ。 |
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●失敗にめげず、前に進む
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「宝島」という本を書いたのが、スティーブンソン。そのスティーブンソンがこんな言葉を残している。『我らが目的は、成功することではない。我らが目的は、失敗にめげず、前に進むことである』と。もしあなたの子どもが何かのことでつまずいて、苦しんでいたら、そっとそう言ってみてほしい。「あなたの目的は、成功することではない。失敗にめげず、前に進むことですよ」と。 |
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●すばらしいと言え、親の仕事
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親の仕事は、すばらしいと言う。それを口ぐせにする。どんな仕事でも、だ。仕事に上下はない。あるはずもない。しかしこの日本には、封建時代の身分制度の名残というか、いまだに、職業によって相手を判断するという風潮が、根強く残っている。が、それだけではない。生き生きと仕事をしている親の姿は、子どもに、大きな安心感を与える。その安心感が、子どもの心を豊かに育てる。 |
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●逃げ場を大切に
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どんな動物にも、最後の逃げ場というのがある。その逃げ場に逃げこむことによって、身の安全をはかり、心をいやす。子どもも、またしかり。子どもがその逃げ場へ入ったら、親は、そこを神聖不可侵の場と心得て、そこを荒らすようなことをしてはいけない。たいていは子ども部屋ということになるが、その子ども部屋を踏み荒らすようなことをすると、今度は、「家出」ということにもなりかねない。 |
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●代償的過保護に注意
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過保護というときは、その背景に、親の濃密な愛情がある。しかし代償的過保護には、それがない。子どもを親の支配下において、親の思いどおりにしたいというのを代償的過保護という。いわば親自身の心のスキマを埋めるための、親の身勝手な過保護をいう。子どもの受験競争に狂奔している親が、それにあたる。「子どものため」と言いながら、子どものことなど、まったく考えていない。ストーカーが、好きな相手を追いかけまわすようなもの。私は「ストーカー的愛」と呼んでいる。 |
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●同居は、出産前から
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夫(妻)の両親との同居を考えるなら、子どもの出産前からするとよい。私の調査でも、出産前からの同居は、たいていうまくいく(90%)。しかしある程度、子どもが大きくなってからの同居は、たいてい失敗する。同居するとき、母親が苦情の一番にあげるのが、「祖父母が、子どもの教育に介入する」。同居するにしても、祖父母は、孫の子育てについては、控えめに。それが同居を成功させる、秘訣のようである。 |
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●無能な親ほど規則を好む
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イギリスの教育格言に、『無能な教師ほど、規則を好む』というのがある。家庭でも、同じ。『無能な親ほど、規則を好む』。ある程度の約束ごとは、必要かもしれない。しかし最小限に。また規則というのは、破られるためにある。そのつど、臨機応変に考えるのが、コツ。たとえば門限にしても、子どもが破ったら、そのつど、現状に合わせて調整していく。「規則を破ったから、お前はダメ人間だ」式の、人格攻撃をしてはいけない。 |
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●プレゼントは、買ったものは、ダメ
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できれば……、今さら、手遅れかもしれないが、誕生日にせよ、クリスマスにせよ、「家族どうしのプレゼントは、買ったものはダメ」というハウス・ルールを作っておくとよい。戦後の高度成長期の悪弊というか、この日本でも、より高価であればあるほど、いいプレゼントということになっている。しかしそれは誤解。誤解というより、逆効果。家族のキズナを深めたかったら、心のこもったプレゼントを交換する。そのためにも、「買ったものは、ダメ」と。 |
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●子育ては、質素に
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子育ての基本は、「質素」。ときに親は、ぜいたくをすることがあるかもしれない。しかし、そういうぜいたくは、子どもの見えない世界ですること。一度、ぜいたくになれてしまうと、子どもは、あともどりができなくなってしまう。そのままの生活が、おとなになってからも維持できればよし。そうでなければ、苦しむのは、結局は子ども自身ということになる。 |
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●ズル休みも、ゆとりのうち
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子どもが不登校を起こしたりすると、たいていの親は、狂乱状態になる。そのときのためというわけでもないが、自分の中に潜む、学歴信仰や学校神話とは、今から戦っていく。その一つの方法が、「ズル休み」。ときには、園や学校をズル休みさせて、親子で、旅行に行く。平日に行けば、動物園でも遊園地でも、ガラガラ。あなたは、言いようのない解放感を味わうはず。「そんなことできない!」と思っている人ほど、一度、試してみるとよい。 |
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●ふつうこそ、最善
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ふつうであることには、すばらしい価値がある。しかし、親たちには、それがわからない。「もっと……」「もう少し……」と思っている間に、かえって子どもの伸びる芽をつんでしまう。よい例が、過干渉であり、過関心である。さらに親の過剰期待や、子どもへの過負担もある。賢い親は、そのふつうの価値に、それをなくす前に気づき、そうでない親は、それをなくしてから気づく。 |
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●限界を知る
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子育てには、限界はつきもの。いつも、それとの戦いであると言ってもよい。子どもというのは不思議なもので、親が、「まだ、何とかなる」「こんなはずではない」「うちの子は、やればできるはず」と思っている間は、伸びない。しかし親が、「まあ、うちの子は、こんなもの」「よくがんばっている」と、その限界を認めたとたん、伸び始める。皮肉なことに、親がそばにいるだけで、萎縮してしまう子どもも、少なくない。 |
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●ほどよい親
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子どもには、いつも、ほどよい親であること。あるいは「求めてきたときが、与えどき」と覚えておくとよい。とくに、子どもが何らかの(愛の確認行為)をしてきたときは、すかさず、いとわず。ていねいに、それに応じてあげる。ベタベタの親子関係がよくないことは、言うまでもない。 |
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