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●会話は正しい日本語で
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「ほら、バス、バス、バスよ」ではなく、「もうすぐ、バスが来ます。あなたは外に立って、バスを待ちます」と言う。こうした正しい言い方が、子どもの国語力の基礎となる。子どもの国語力は、親、とくに母親が決める。なおこうした語りかけは、生後直後から始める。赤ちゃん言葉(ウマウマ、ブーブーなど)、幼稚語(ワンワン、ニャーゴなど)は、避ける。 |
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●思考は作文力で
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これだけ視覚情報(テレビやゲーム)が多い中、さらにその上、右脳教育をあえてする必要はないのではないか。それよりも大切なのは、分析力、論理的な思考力。こうした能力は左脳が司っていると言われている。その分析力、思考力は、左脳が司る。分析力、思考力を養うには、作文が第一。作文に始まって、作文に終わる。ものを書くという習慣を大切に。 |
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●思考と情報は分ける
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もの知りだからといって、その子どもに思考力があるということにはならない。かけ算の九九をペラペラと口にしたからといって、その子どもに算数の力があるということにはならない。思考と情報は、いつも分けて考える。思考力のある子どもの目つきは、いつも深く、静かに落ち着いている。 |
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●「文化」は心の精神力
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その人(子ども)の精神的な深みは、日ごろの文化性で決まる。何かの事件に遭遇したとき、あわてふためいて、ボロを出す人もいれば、そうでない人もいる。そのためにも、子どもには、日ごろから、本物を見せておく。絵画でも音楽でも、さらに子どもが読む絵本にしても、本物を見せておく。そういう日ごろの姿勢が、子どもの中の文化性を高める。それが精神的な深みとなって、その人(子ども)を側面から支える。 |
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●反面教師のゴーストに注意
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あなたの周囲にも、反面教師と呼んでよいような人がいるかもしれない。ひょっとしたら、あなたの親が、そうであるかもしれない。人は(子どもも)、反面教師を教師として、自分を高めることができるが、対処のし方を誤ると、あなた自身が、いつかその反面教師そっくりの人間になることもある。これを「ゴースト」という。反面教師がいても、批判のための批判だけに終わってはいけない。どこかでその人を乗り越える努力を忘れてはいけない。 |
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●子供の叱り方
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日本人は、親子の密着度、とくに母子の密着度が、高い。そのため母親は、自分の子供を客観的に見ることができない。できない分だけ、叱るとき、とまどう。つまり自分の子供のできの悪いのは、自分のせいと考えてしまう。とくに他人に自分の子供の批判を許さない。自分自身がけなされたかのように思ってしまう。子供の叱り方で悩んだら、母子関係の密着度が高すぎないかも反省してみる。 |
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○受験は、淡々と
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子ども(幼児)の受験は、淡々と。合格することを考えて準備するのではなく、不合格になったときのことを考えて、準備する。この時期、一度、それをトラウマにすると、子どもは生涯にわたって、自ら「ダメ人間」のレッテルを張ってしまう。そうなれば、大失敗というもの。だから受験は、不合格のときを考えながら、準備する。 |
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○比較は、要注意
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情報交換はある程度までは必要だが、しかしそれ以上の、深い親どうしの交際は、避ける。できれば、必要な情報だけを集めて、交際するとしても、子どもの受験とは関係ない人とする。「受験」の魔力には、想像以上のものがある。一度、この魔力にとりつかれると、かなり精神的にタフな人でも、自分を自分を見失ってしまう。気がついたときには、狂乱状態に……ということにも、なりかねない。 |
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○すべる、落ちるは禁句
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子どもの前では、「受験」「入試」「合格」「不合格」「落ちる」「すべる」などの用語を口にするのは、タブーと思うこと。入試に向かうとしても、子どもに楽しませるようなお膳立ては、必要である。「今度、お母さんがお弁当つくってあげるから、いっしょに行きましょうね」とか。またそういう雰囲気のほうが、子どもも伸び伸びとできる。また結果も、よい。 |
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○入試内容に迎合しない
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たまに難しい問題が出ると、親は、それにすぐ迎合しようとする。たとえば前年度で、球根の名前を聞かれるような問題が出たとする。するとすぐ、親は、「では……」と。しかし大切なことは、物知りな子どもにすることではなく、深く考える子どもにすることである。わからなかったら、すなおに「わかりません」と言えばよい。試験官にしても、そういうすなおさを、試しているのである。 |
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○子どもらしい子どもに
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子どもは子どもらしい子どもにする。すなおで、明るく、伸びやかで、好奇心が旺盛で、生活力があって……。すなおというのは、心の状態と、表情が一致している子どもをいう。ねたむ、いじける、すねる、ひねくれるなどの症状のない子どもをいう。そういう子どもを目指し、それでダメだというのなら、そんな学校は、こちらから蹴とばせばよい。それくらいの気構えは、親には必要である。 |
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○デマにご用心
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受験期になると、とんでもないデマが飛びかう。「今年は、受験者数が多い」「教員と親しくなっておかねば不利」「裏金が必要」などなど。親たちの不安心理が、さらにそうしたデマを増幅させる。さらに口から口へと伝わっていく間に、デマ自身も大きくなる。こういうのを心理学の世界でも、「記憶錯誤」という。子どもよりも、おとなのほうが、しかも不安状態であればあるほど、その錯誤が大きくなることが知られている。 |
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○成功率(達成率)は、50%
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子どもが、2回トライして、1回は、うまくいくようにしむける。毎回、成功していたのでは、子どもも楽しくない。しかし毎回失敗していたのでは、やる気をなくす。だから、その目安は、50%。その50%を、うまく用意しながら、子どもを誘導していく。そしていつも、何かのレッスンの終わりには、「ほら、ちゃんとできるじゃ、ない」「すばらしい」と言って、ほめて仕あげる。 |
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○無理、強制
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無理(能力を超えた負担)や強制(強引な指導)は、一時的な効果はあっても、それ以上の効果はない。そればかりか、そのあと、その反動として、子どもは、やる気をなくす。ばあいによっては、燃え尽きてしまったり、無気力になったりすることもある。そんなわけで、『伸びたバネは、必ず縮む』と覚えておくとよい。無理をしても、全体としてみれば、プラスマイナス・ゼロになるということ。 |
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